34.コオロギのバイオリン

作詞:松田晋二
作曲:THE BACK HORN

さめてく夢が夢ならば
なぜ夜は来るのだろう
一瞬の幻じゃない
永遠の安らぎをどうか下さい

見えなくなってしまったよ
疲れ果ててしまったよ
いつからか迷子になった
いつからかモノクロになった心

青白い外灯 虫達の死骸
さびついた欄干 月影の十字架

消せない過去を消すために
この夜は歌うだろう
一瞬のまやかしじゃない
永遠の安らぎをどうか下さい

沢山の優しさ達が
僕を狂わせてしまったんだ
沢山の愛情達に
僕は許されてしまったんだ

しぼんだ水風船 からっぽの水層
真夜中のプール コオロギのバイオリン

僕にとって君の声は安らぎ
僕にとって君の歌は天国
僕にとって君は神様
僕にとって君の声は安らぎ
僕にとって君の歌は天国
僕にとって君は神様

続いてくこの無情さ
どうか負けないで歌ってくれ
ひたすらに小さな羽根を
ずっとふるわせて奏でてくれ

コオロギのバイオリン
コオロギのバイオリン

景色が変わってゆく
この匂いも忘れてゆく
また出会うだろう
君の声に

いつかは僕らは灰になる
いつかは僕らも土になる
その前に少しだけ
少しだけこの命を
感じていたい
感じていたい
ただそれだけで
ただそれだけで

今夜、光になる
今夜、ひとつになる
はぐれた心を取り戻しにいく
安らぎの中で